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書評
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《医学》
患者さんとご家族のための パーキンソン病のすべて

症状と薬治療の解説から生活環境での訓練まで


宮崎 雄二
2015.10.30
ISBN:978-4-8231-0926-3
定価 2160円
全国パーキンソン病友の会 会報 2016年1月 No.143

 パーキンソン病の治療は服薬とリハビリを中心にして一生涯にわたる長い継続治療を必要とします。少しでも進行を抑え、健康時に近い状態を保つためには、主治医に任せっぱなしにせず、患者自らが自己の病気を理解し、改善しようとする熱意が要求されます。
(中略)
 30数年前に友の会の会員の要請で「家庭の医学書」として出版した冊子を、その後の進歩した治療法などを加味して新しく出版したものです。専門的なことも平易な言葉で書かれており、パーキンソン病の全体像が分る良書です。
(中略)
 第29章では、家族の関わり方が、いかに大切であるかか詳述されています。良い薬が開発され、完治には至りませんが寿命が平均寿命になってきたことを考えますと、介護者の立場として関わってきた私にとっては、患者・介護者ともに療養生活を豊かにすることが大切で、そのことが懇切丁寧に語られています。
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《ビジネス》
組織のうつ症状

会社を元気にする処方箋


杉本 眞一
2015.10.01
ISBN:978-4-7733-7982-2
定価 1080円
2015年12月14日 労働新聞社

新しい価値基準を示す

 組織に元気がない企業の経営者に対し、組織活性化の方策を解説したのが本書。トップの示す姿勢が重要とした。
 著者は組織が活性化した様子を、組織の目的に向かってコミュニケーションが活発に行われ、そこで出てきた案が実行に移されイノベーションにつながっている状態とする。阻害要因として、失敗に対する悲観的な思考が形成され、暗黙のうちに新しいことを行わない、さらには案を出しても仕方がないという価値基準が形成されていることと指摘した。
 打開に向け、客観的にものをみるために、現象を整理し分析する論理的思考能力を習得したり、組織のトップが価値基準を変更し、積極的に新しい案を採用し実行していく姿勢を示すことが有効とする。

2015年12月20日 東商新聞

組織の活性度が失われ、新規アイデアがイノベーションにつながらず悪循環を起こしている状態を「組織のうつ症状」と定義。心理療法の一つである認知行動療法を組織活性化に応用し、会社を元気にする施策を紹介。高生産性や好業績に向けて組織改革を行いたい経営者向けの一冊。
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《翻訳小説》
Zの喜劇


ジャン・マルセル=エール
中原 毅志(訳) 
2015.04.10
ISBN:978-4-7733-7963-1
定価 2160円
2015年6月13日 図書新聞

Z級映画への愛着と知識が圧倒的

 『Zの喜劇』というタイトルだけ見ると、ミステリファンならエラリー・クイーンの『Zの悲劇』を連想するだろう。だが、本書はクイーンとは全く関係がない。原題の「セリーZ」とはZ級映画、つまりB級やC級にすらランクされない、箸にも棒にもかからぬ種類の映画を指す言葉だ。主人公のフェリックスは、このセリーZをこよなく愛し、その感想をブログに発表し続け、自らもシナリオライターを夢見ている人物である。
(中略)
 フェリックスの手許には『恐怖のホスピス』というシナリオがあった。元俳優たちが余生を送っている養老院で謎の失踪が相次ぐ、というストーリーだ。しかし、このシナリオのせいでフェリックスは警察に目をつけられる。『恐怖のホスピス』に登場した養老院やその住人たちがなんと実在し、しかもシナリオ通りの連続失踪事件が起きているというのだ……。
 物語はフェリックスの日常(中学校教師の妻や、生後十四カ月の娘と暮らしている)と、彼のブログの記述、そしてシナリオ『恐怖のホスピス』の内容が入り混じりつつ進行するが、妻に頭が上がらず活発すぎる娘にも手を焼いているフェリックスの自虐、ブログの読者たちのいかにも頭の悪い反応、シナリオに登場する老人たちの奇天烈な言動などが相俟って、強烈なブラックユーモアを醸し出している。
(中略)
 フランス・ミステリの歴史には、個性的な登場人物がドタバタ劇を繰り広げるブラックでナンセンスな作風が脈々と受け継がれてきた。ユベール・モンティエの『悪魔の舗道』、ピエール・シニアックの『ウサギ料理は殺しの味』、ダニエル・ペナックの『人喰い鬼のお愉しみ』などが該当する。それらの共通点は、ギャグの中に謎解きの伏線を巧みに紛れ込ませている点だが、本書も「そんなありがちなオチか」と思わせておいて、意外などんでん返しを仕掛けてくる。
(中略)
 本書はZ級映画への愛着と知識が圧倒的である。章のタイトルも含め、本書には夥しい映画のタイトルが引用されているが、信じ難いことにそれらはほぼすべて実在しているらしいのだ。読後、Z級映画を観たくなるという副作用を覚悟の上で手に取ってほしい一冊だ。
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《文芸》
ギャツビー&レノン

アイリッシュ・ソウルの系譜


福屋 利信
2015.03.15
ISBN:978-4-7733-7970-9
定価 1944円
2015年9月19日 図書新聞

ギャツビーとレノンを同じ地平で解釈する大胆な試み
ビートルズと音楽と文学への尽きることのない愛が一貫している


たとえば、ジェイ・ギャツビーとジョン・レノンに備わる神性について。ギャツビーは「プラトン的観念から自己を生み出した神の子」、すなわち自己信頼の人であり、「個人の肉体として現れている神こそ、社会生活における完璧な法則」としたエマソン哲学の実践者である。いっぽうで、「僕は神を信じない、僕だけを信じる」と「ゴッド」に歌ったレノンも、強く自身の神性を信じ、神性は全ての人間に備わっていると考えた。つまり、両者ともに、神性は人間の中に宿るとしたラルフ・ウォルド・エマソンの「自己信頼」を主たる行動規範としていたのだが、最終的にはその超越主義の実践に失敗したのである。
(中略)
両者ともに移民としての宿命を背負い、移民先の社会の底辺に位置づけられた状況から抜け出すために、何が何でも社会階層の梯子を駆け上がろうとする上昇志向をもち、その実現のために、アイルランド民族に特有の想像力で、頂点に立つべく奮闘努力する自己を創造したのだ。
評・石崎一樹

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