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書評
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《写真集》
Gravity

Arts of Rock Balancing


Michael Grab
2014.10.25
ISBN:978-4-7733-7953-2
定価 2700円
2014年12月7日 読売新聞

 ロックバランシングの写真集である。聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれない。形状に関係なく、さまざまな石を巧みに積み上げてゆくアートである。
 ページを開くと、重力から解き放たれてゆくような、不思議な感覚に包まれてゆく。
 これが人間の手で積み上げられたとは、俄かに信じがたい。しかしシンプルな手法で作られたからこそ、可笑しみと悠久に満ちた作品群は、人の目と心を釘付けにする力強さを持っている。
 作者は三十歳のカナダ人男性。「わび、さび」にも精通し、作品との間に多くの哲学的相似点を発見するようになったという。ここに日本の影響が、と思うと嬉しい。
 作品は危うく、不自然な形にも見えるが、成り立っているのはバランスが取れているからである。それは、いかにも自然な形であるように見せかけながら、実はまったくバランスの取れていない今の世の中に対する、問い掛けにも繋がるように思う。(近代文藝社、2500円)
評・唯川恵
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《詩集》
おとうもな


渋谷 聡
2014.07.20
ISBN:978-4-7733-7934-1
定価 1404円
陸奥新報8月5日号

 氏の詩編には難解な詩語はまず登場しない。隠喩や言葉遊びなどの策を弄することも一切ない。つまりこれはビート詩の詩作にのっとった方法なのだ。にもかかわらず意外に音域が広く、音感が鋭いのは、彼がミュージシャンでもあるからだ。
(中略)
お金、あってら?/「大丈夫、稼いでるから!笑」/からだ、大切に!/「ありがとう!/おもうもな!」
 厳しい現実社会の中で成長する我が子と、それを温かく見つめる家族の情愛が、津軽弁を詩の中に挿入することによって実に生き生きと表現されている。
 これは新たな方言詩集の形と言ってよい。是非一読を。
(「朔」同人、日本現代詩人会会員、十和田市)

東奥日報8月22日号

 ふふふ、と笑いながら読みすすむ。渋谷聡の新詩集「おとうもな」は、ともかく面白い。
 津軽弁を多用した詩集である。その土地に根づいた言葉は、おのずから人肌のぬくもりを持っている。読者はそのぬくもりに触れて心をあたたかくする。
 詩集の主人公は著者の二男坊である。叱られて門の脇にしゃがんでいた四歳のときを描いた「泣きの家出五十メートル」から、大阪で働いて親の健康も気づかうようになった「おとうもな」まで、わんぱく坊主の成長をはらはらしながら見守る親心がつづられている。
(中略)
 難易度の高い方言にはルビがふられ、さほどでもないものはルビなしで「」に入れてある。
(中略)
 方言のぬくもりもさることながら、詩集全体の面白さはその家族愛から発してるのである。
(詩人、日本文藝家協会会員、弘前市)
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《評論》
文學と政治・クリスト教

ジョージ・オーウェル、テネシー・ウィリアムズ他


臼井 善隆
2014.05.30
ISBN:978-4-7733-7911-2
定価 2700円
雑誌『正論』2014年10月号

色あせぬジョージ・オーウェルの警鐘

 特定秘密保護法案や、集団自衛権を巡る与野党の論争を聴いていると、本書に引用されたジョージ・オーウェルの言葉が何ひとつ古びていないことに驚かされる。
(中略)
 同時に著者はオーウェルの言葉を引き受けてこう綴る。「なぜ、人は國を愛し、武勲を尊び、闘争を欲し、自己犠牲を厭はぬのか。それは、人間が文化伝統の所産だからであり、その為なら戦ふ事も辞さぬような何かを見出しているからである。」(76頁)
 この様な言説は、左右双方から反時代的言説とされる。オーウェルが左派の偽善を許さず、ソ連全体主義の悪とも真正面から闘いつづけたように、著者も本書各所で、丸谷才一や井上靖らの俗物性、保守派と称される文化人や政治家の偽善を鋭く批判してゆく。 (評論家・三浦小太郎)
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《評伝》
古関裕而 1929/30

かぐや姫はどこへ行った


国分 義司
ギボンズ 京子
2014.04.30
ISBN:978-4-8231-0895-2
定価 2052円
福島民報 2014年5月18日

 古関が作曲した舞踊組曲「竹取物語」の行方とともに、若き日の古関に迫った力作となっている。
 舞踊組曲「竹取物語」は、古関が福島商業学校(現福島商高)在学中の作品。1929年にロンドンの音楽出版社のコンクールに応募し、二等入選したとされ、翌30年1月に新聞紙上に大々的に報道された。しかし、古関は「当選なんかしていない」と発言、後に書かれた自伝「鐘よ鳴り響け」でもそのことが記載されていないなど、不可解なことも多い。楽譜についても所在不明で、“幻の曲”となっている。
 著者は、作品が書かれ、当選の報道があった2年間に注目。この時期は遠距離恋愛を経ての結婚、上京し日本コロムビアとの専属契約など、古関にとっての節目の年になっているが不明な点も多い。当時の古関の生活ぶりや報道がなされた経緯、事実関係などを丹念に調べるとともに、共著者のギボンズさんがイギリスの図書館を調査するなどして楽譜の行方を追っている。
(掲載文抜粋)

福島民友 2014年5月23日

 新聞記事と古関の手紙を手がかりに、古関の行動や心情を推理する展開は、ミステリーさながら。特にイギリスで新資料をこつこつと探す後半は緊張感が高まる。
 著者の一人で、古関と同じ福島商高出身の国分義司さん(76)=名古屋工大名誉教授、本宮市生まれ=は「取材を通し、今まで分からなかった古関の側面、世界の最先端に目を向けた徹底的に野心的な19歳の姿が見えてきた」と話している。
(掲載文抜粋)

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